★ 地球で最後のふたり
[ Story ]
タイの日本文化交流センターで働くケンジは、真夏の暑い日にも関わらず、
糊の利いた長袖のシャツにしわ一つないパンツ姿。
その神経質そうな外見の通り、センター内の図書館で本の整理に余念がない。
もうすぐタイから日本へと旅立つノイ。
くわえタバコで、乱暴な言葉遣い、いつもイライラとした表情、
まるで行き先のわからない感情を持て余しているようだ。
ふたりはお互いの妹、兄の死がきっかけで出会い、奇妙な成り行きで一緒に暮らすことになる。
「 知っているタイ語は? 」
「 コンニチハ、アリガトウ、1、2、3、4 ・ ・ ・ 」
「 兄弟は? 」
「 兄が。死んだけど 」
「 私の妹も死んだ。似たもの同士ね 」
カタコトの英語と日本語とタイ語。
ふたりはつたない会話を繰り返し、少しずつお互いを知り、心を近づけ、恋に落ちていく。
だが幸せな時間も束の間、ノイが日本へと発つその日がやってくる。
[ 監督 ]
ペンエーグ ・ ラッタナルアーン
[ キャスト ]
浅野忠信
シニター ・ ブンヤサック
ライラ ・ ブンヤサック
松重 豊
竹内 力
三池崇史